【強くて優しい女神たち】時代を越えてエレガンスがとまらない。オードリー・ヘプバーン

投稿日:2018-04-11 更新日:

立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花…。日本のことわざなのに、オードリーのためにあると思ってた。

ごきげんいかが?NAOです。

そこにいるだけで放たれる圧倒的なオーラ。華やかで、優雅で、それでいて静かな佇まい。

それがハリウッド黄金時代の大女優であり、ファッションアイコンだったオードリー・ヘップバーンだと思う。

どんなポーズを取っても、どんな表情をしても、そこに自然と佇んでいるだけで見る者を射止めてしまう風格の「淑女感」にあふれていた。

見ているこっちの背筋が思わず伸びる。そんな魅力の秘密って何だろう?

オードリー・ヘプバーンの“らしさ”とは?魅せられるオーラの秘密

圧倒的なエレガンス

オードリー・ヘプバーンの魅力といえば、やはりこのあふれるばかりのエレガンスだと思う。

ひと昔前の、上品さやマナーが大事にされていた時代ならいざしらず、今どきうっとりする上品さを持ち合わせた女性なんて、年配の方でごくたまに見かけるくらいじゃないだろうか。

いわゆる「きれいな女」は増えたけれど、「レディ」とうやまいたくなる品と優しさを兼ね備えた女性は、普通に道を歩いていてもそうそう見かけない。

そういう時代だかこそ、余計にオードリーが発するchic(シック)なオーラに惹きつけられるのかもしれない。

ところで、『オードリー・スタイル エレガントにシックにシンプルに』によると、オードリーのシックな魅力の背景には、やはり礼節や品格を重んじた「時代」があったみたい。

あとは、母親の厳しいしつけ

いつも控えめで、誰に対しても礼節とマナーを持って接していたから、逆に「誰もが彼女に対して思わずうやうやしく接してしまうのだ」と関係者の発言が載っていた。

銀幕の大スターだったにもかかわらず、オードリーは決してスターぶったりしなかったそう。

そして、優しさ

あと、「優しさ」もオードリーを語るときには忘れてはいけない要素らしい。

「上品で美人だったけれど、親しみやすくて、さばけていてユーモアがあった」のだそう。

表情や顔つきからも、確かに意地の悪さのようなものは1ミリも感じられない。

「気品にあふれたシックな自分自身を、大衆の前に差し出して模範を示す」

「冷静で自尊心を強く保っていたからこそ、ほかの人たちを完全に尊重することができた」

「自分にふさわしくないレベルに自分を落とすようなことは決してなかった」

という記述もあったけれど、オードリーに限らずシックな人の行動指針って、こういうことかも。

バレエで培った強靭な精神力としなやかなシルエット

オードリーといえば、ファッションの神様も恋をした優雅でしなやかなシルエット。

身長168センチ。体重を50キロ。手足がすらっと長く、女性なら誰もが羨むスリムボディ。

バレエを通じて、体のシルエットの重要性はおろか、自制心、集中力を学んでいった。

もともとは、バレエダンサーになるのが夢だったそう。

ちなみに、戦時中の窮乏の反動から、食料が出回るようになるといわゆる“ドカ食い”をしてしまい、10キロ増の60キロに。彼女の言葉によると「丸ぽちゃ」だったらしい。

ぽっちゃりなオードリーなんて想像できないけれど、オードリーだって人間なんだとちょっと嬉しくなってしまった。

ところが、彼女強さの本領はこういうときにこそ発揮されるみたい。すご~く冷静に自分を見つめられることでも、関係者の間では有名だったらしい。

これではダメだと一念発起して、理想体重を50キロと決めたそうな。そうしてパンとお菓子を一切禁じて、1か月で10キロの減量に成功した。なんて、強靭な意志力!!!

その後は、私たちのよく知るあのスレンダーボディを生涯を通じて保った。

すごくストイックな人だな~、やっぱりスターは違うわ~と感心する。

ところが意外にも、オードリーのマイルールは「厳しいルールを設けないこと」だったそう。

「食べ物やフィットネスやそのほかのことについて、できるだけ神経質にならないことね。そうでないと、美容のための習慣の奴隷になってしまう…お肌はきれいになるかもしれないけれど、ロボットみたいになるかもしれないわ」と本の中でも言っている。

ストイックさと緩さのバランスがしっかり取れてる人だったのでしょうね。

シンプルなのに最高にシックなファッション

ファッションアイコンのオードリーだけれど、「持っているのは2着のディナードレスと、2本のスラックス」といったから驚く。

黒のタートルネックにフラットシューズ、ボーイッシュなヘアスタイル、体にフィットしたテーパードパンツやサブリナパンツ。

確かにいわれてみれば、オードリーのスタイルってシンプルそのもの。だけどそれゆえに、オードリーの美しさが引き立っていた。

当時の『ニューヨーク・タイムズ』記事によると、「『ローマの休日』でオードリーを観た若い女性の半分は、ブラにパッドを入れること、細くて高いヒールの靴でぐらぐらしながら歩くのをやめた」のだとか。

肉体的な色気を強調するファッションが支持される中で、「シック」をムーブメントできる存在って強烈だったと思う。

『ローマの休日』でアン王女の相手役・新聞記者を演じたグレゴリー・ペック。彼は、オードリーがファッションに大きな影響力を持った理由を「外見だけではなく中身がしっかりしていたから」と語っている。オランダ人の母とイギリス人の父にヨーロッパで育てられたオードリー。ナチスのもとで戦争を経験していることを忘れてはいけない、とペックは言う。「だから彼女は典型的なアメリカ人とは違うんだ。その経験がスタイルのセンスに生きている」

2000年に発行された書籍『オードリー・スタイル エレガントにシックにシンプルに』。

さまざまな関係者のインタビューを通して彼女の魅力が考察されていて、「これが本物の大人の女性か…」と思春期真っただ中の私は夢中で読んだ記憶がある。

あれから20年近く経った今でも、やっぱり彼女のエレガンスはとまらない。時代を越えてこちらを魅了してくる。

オードリーの生き様から、不条理な厳しい環境でも上品さやマナー、優しさ、自分を律することの大切さ、シックでいることの素晴らしさを学べる1冊だと思う。

『オードリー・スタイル エレガントにシックにシンプルに』

パメラ・クラーク・キオ (著)、笹野洋子(訳)

それでは、ごきげんよろしく!

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