【ことばの処方せん】最近ちょっと視野も心も狭いかも?と思ったら…谷川俊太郎さんのあの有名な詩

投稿日:2018-09-11 更新日:

熱中しすぎたときの「箸休め」になる

ごきげんいかが?NAOです。

視野が狭くなると、心まで狭くなってくる。

そういう体験って、日常で幾度となくあります。

わりとポジティブに熱中しているときも、細部に入り込んで考え込んだり、試行錯誤を続けてるうちに、気づけば閉塞感を感じて疲れてきちゃった…というように。

そういうときは、宇宙大の視点で、スッと視野を広げてくれる谷川俊太郎さんの詩に、よくお世話になります。

ささいなことでイライラしたり、独りよがりな発想で腹を立てたり、「私の心って豆皿のごとく小さいわ~!」と一蹴したいときにもおすすめ。ふっと、顔や肩の力が抜けます

朝のリレー

カムチャッカの若者が
キリンの夢を見てるとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女が
ほほえみながら
寝返りをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝日にウィンクする

この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
僕らは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴っている
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受け止めた証拠なのだ

二十億光年の孤独

人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする

火星人は小さな球の上で
何をしているか 僕は知らない
(あるいはネリリし キルルし ハララしているか)
しかし時々地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ

万有引力とはひきき合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる
それ故みんなもとめ合う

宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である

二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした

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とっても有名な詩だけど、やっぱりいいものは、いつ読んでも、口ずさんでも、眺めてもいい。

谷川俊太郎さんの発する言葉は、詩にかぎらず、インタビュー記事でも、対談記事でも昔から大、大、大好き。いつも、瑞々しいから。お元気なうちに、一度この目で拝みたいものです。

それでは、ごきげんよろしく!

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