ごきげんいかが?NAOです。
今年もはや12月。「この1年もお世話になりました!」という気持ちを込めて、毎年年末に会う大切な友人たちには、ちょっとしたギフトを贈りたくなります。
ただ、感度の高い友人が多いので、こういうときプレゼント選びは大変。特に何かツッコまれるわけではないけど、「適当に」選ぶとあとで必ずちょっとだけ後悔するんですよ。自分自身の気持ちの問題なんですが、「最新のモノ」と「どこでも買えるありきたりのモノ」は絶対選ばないようにしています。
ささやかだけどギフトなので、やっぱり相手が驚いたり喜ぶ顔が見たい!
そういうわけで今年、何人かの女友達のためにチョイスしたのがエロール・ル・カインの絵本です。そもそも私自身が彼の絵や世界観の大ファンなのですが、絵が美しすぎてため息もの。家でくつろぎながら過ごす夜、お酒でもゆっくり飲みながらエロール・ル・カインの絵本を眺めていたら、友人たちに溜まった疲れや澱も少しははがれ落ちるに違いないと思ったんです。
◆ Contents ◆
いばらひめ
私がエロール・ル・カインの絵本と出会ったのは、高校生のとき。かれこれ、うん十年前(!)になります。
最初に手にした絵本で、かつ一番のお気に入りが「いばらひめ」。細部まであまりに美しくて、たまに見開いては未だに感嘆のため息がこぼれます。
「いばらひめ」は、これまで何人かの大切な友達にプレゼントしたことがありますが、もれなくすっごく喜んでもらえましたよ。友人の1人は、「子どもの感性も豊かに育まれそう!」と言っていたけれど、子どもにとっても贅沢な時間を紡いでくれそう。
他の絵本にも言えることですが、ストーリーの枠の細部まで美しいのです。物語の内容とも連動していて本当に芸が細かい。
こだわりのある大人に贈りたくなる理由が、ちょっとわかるでしょ?
美女と野獣
「美女と野獣」もお気に入り。
「いばらひめ」とは、少しテイストが異なりますが、これまた美しい。エロール・ル・カインの丁寧な手仕事ぶりと卓越した感性、こだわりに改めて惚れ惚れします。
おどろおどろしいものも、エロール・ル・カインの手に掛かれば妖しく美しく魅力を放つからすごい。強い引力で、物語の中にどんどん引き込まれます。
シンデレラ
「シンデレラ」も、他の2つとはまたテイストが違って美しい1冊です。
エロール・ル・カインは、1941年のシンガポール生まれ。子ども時代に5年間インドに住んでいて、日本や香港、サイゴンなどへ旅行もしていたようです。
だからなのか、いろんな文化の美しさが血肉となって作品ににじみ出ているんです。
東洋の伝説や神話にも興味を持っていたようで、「まほうつかいのむすめ」などエキゾチックな作品も素敵。「キューピッドとプシケー」、「キャッツ」、「おどる12人のおひめさま」、「アラジンと魔法のランプ」も大好きです。
寒い季節、暖かい部屋の中での至福のひととき。エロール・ル・カインの絵を眺めながら、ゆっくりお茶やお酒をいただく時間は最高ですよ。
それでは、ごきげんよろしく!