ごきげんいかが?NAOです。
【理想の家ができるまで】7回目は、庭づくりについて。
メンテナンスコストのことだけを考えれば、コンクリートで固めてしまえ早いはず。でも、それではあまりにも味気ない。
せっかく庭を造るスペースがあるので、かねがね憧れていたナチュラルガーデンにしたいなぁと思いつつ、手入れは正直なところ頻繁にはできないわ…。これが本音です。さて、どうしよう…?
現在、日々目の癒しになってくれているわが家の庭のグリーンたち。手のかからない、でもそれなりに美しい庭ができるまでの軌跡を記録します。
◆ Contents ◆
どんな庭にしたい?洗い出した要望
野草が咲き乱れる美しいナチュラルガーデンは、子どもの頃からの憧れです。けれども、マメな手入れも欠かせません。
自分の性格を考えても、仕事や家事の状況を考えても、とてもじゃないけれどマメな庭仕事は難しい。そこで、「できるだけナチュラルガーデンの雰囲気を出しつつも、自分たちである程度管理できて、あまり手のかからない庭」を目指すことにしました。
要望をまとめるとこんな感じです。
いつも窓から楽しめるグリーンが主役のナチュラルガーデンにしたい
1年中グリーンが楽しめるように、常緑の植物をベースにしたい
できるだけ自分たちで手入れできる庭にしたい(プロに頼るのは数年に1度)
日々忙しく、かつズボラな性格なので、あまり手のかからない庭にしたい
庭づくりまでの流れ
造園屋さんの選定は、家づくりの途中の段階から始めましたが、実際に施工してもらったのは、家が完成したあと約半年ほどあと。
新しい家に実際に住みながら、「ここには目隠しの植物がほしいよね」、「一番家の中からよく見えるメインツリーは、常緑だけど柔らかい雰囲気の植物がいいよね」などと家族で話し合いながら、じっくり計画を立てていきました。
家具選びもそうでしたが、「これから長く住まう家なんだから、焦らず納得できるものだけを選ぼう」というスタンスでした。
庭づくりをお願いしたのは、知り合いを介した造園屋さん。建築家が紹介してくれる造園屋さんも候補にあったのですが、見積もりの額が全然違ったので、迷わず知人を介して紹介いただいた方を選びました。
まず、自分たちの要望と、使いたい具体的な植物があるかを聞かれました。そのあと、設計図と具体的な植物の候補が出てきて、植物や砂利、枕木などを選んでいきました。
施工後の庭の雰囲気には強いこだわりがあったものの、植物に関しては素人。基本的には、お願いしたプロの技量を信頼して、設計から施工までほとんど口を挟まずお任せしました。ここは、細かく要望を出していった家づくりとは違う点です。
庭があるのはどんなところ?庭の全体図
わが家の庭は、南東向きです。日当たりがとてもいいのですが、夏は日差しが強すぎるので、植物を選ぶとき注意する必要がありました。ちなみに、B側とD側に道路があり、A側に家が建っています。
日差しの強い【Aエリア】に植えた植物は?
高木:株立ち常緑ヤマボウシ
地被:タマリュウ
高木:株立ち常緑ヤマボウシ
庭のメインツリーは、樹形が美しい株立ちのヤマボウシを選びました。ヤマボウシといえば落葉樹ですが、常緑タイプがあるというのでそちらを選びました。冬の寒い時期は葉っぱが少し赤く紅葉しますが、落葉は確かに少なく、冬でも緑が楽しめます。
ちょうどこの時期、ハナミズキにも似た白い花を咲かせて、目を楽しませてくれています。植えた当初は、ヒョロヒョロの株で頼りなく、強い風が吹く旅に心配していたものの、3年以上経ってかなり立派に成長しました。
選定は、主人が昨年の秋に一度選定してくれただけ。高さがかなり出てきたので、来年あたりはプロに頼もうかと思っています。
地被:タマリュウ
グランドカバーでよく使われる植物です。生命力がとても強く、あまり手がかかりません。年中あおあおと美しく、ふかふかとした柔らかい雰囲気で、メインツリーのグランドカバーにして大正解でした。
道路に面した【Bエリア】に植えた植物は?
Bエリアは一番植物の種類が多く、ナチュラルガーデンらしさが出ているエリアです。
ただし、昨年の秋から今年の6月現在まで、ほとんど手入れしていないので(!)草木は伸び放題…(汗)。
けれども、ぱっと見「荒れ放題」という感じはしないのが、この庭のありがたいところです。
これを書いていて、「3シーズン手入れをしてないってヒドイな…」と自分でも少し呆れます。植物に対しても、申し訳ない気もちです。
が、そのズボラを見越して設計・施工してもらって本当に良かった…と実感する日々です。
B1エリア
高木:ソヨゴ
地被:タマリュウ
高木:株立ちのソヨゴ
上の写真奥の木がソヨゴです。雰囲気が柔らかい株立ちを選びました。雌株は赤い実をつけますが、わが家は雄株を選んだので実はつけず、鳥に狙われることもありません。
風がそよぐとソヨソヨと葉音がするので、「ソヨゴ」らしいですが、たしかに風で揺れる枝葉は優し気な印象です。
地被:タマリュウ
ソヨゴのグランドカバーには、Aエリアと同じくタマリュウ。庭にメリハリが出るように、立体感を出してこんもりと少しマウンドを造ってもらいました。
B2エリア
B2エリアは、道路に面していて壁がないので、ナチュラルな雰囲気で「緑の目隠し」になる植物を選んでもらいました。
植物の成長を見越して、最初はスカスカ。でも半年もすればぐんぐん成長してきて、プライバシーが保てるナチュラルな緑の目隠しが完成しました。
高木:アメリカハナミズオウ・シルバークラウド
中木:フイリサカキ、フェイジョア
低木:プリペット・レモンアンドライム、シルバー・プリペット、アベリア・コンフェッティ
地被:ローズマリー・ダンシングウォーター、ラベンダー、セネシオ・レウコスタキス(シロタエギク)、ヒメルリトラノオ
高木:アメリカハナミズオウ・シルバークラウド
わが家の庭のベースは常緑樹なので、もう少し柔らかさが欲しい。そこで、落葉樹のシルバークラウドをあとで追加で植えました。
落葉樹ならではの葉っぱのヒラヒラ感に、すごく癒されます。結果として、庭全体がさらに柔らかい雰囲気になりました。
中木:フイリサカキ
中木:フェイジョア
低木:プリペット・レモンアンドライム
低木:シルバー・プリペット
地被:ローズマリー・ダンシングウォーター
地被:ラベンダー
地被:セネシオ・レウコスタキス(シロタエギク)
地被:ヒメルリトラノオ
B3エリア
低木:ビバーナム・スノーボール
地被:アベリア・コンフェッティ
春先に咲く真っ白なビバーナム・スノーボールが、窓近くで楽しめるように植えてもらいました。1年に1回~2回くらいの剪定で済みますが、今年はまだこれからです。
低木:ビバーナム・スノーボール
地被:アベリア・コンフェッティ
日差しが当たりにくい【Cエリア】に植えた植物は?
低木:ローズマリー大株
地被:ブルーカーペット(コニファー)
庭は南東にありがながら、壁で日陰になりやすいエリアです。そのため、耐陰性に強い植物を選んでもらいました。
低木:ローズマリー大株
B2エリアでも、地被にローズマリーを使っていますが、こちらは上に伸びるタイプ。枯れにくいのが特徴ですが、ご覧のように少し元気がありません。
これ、私に十分な知識がなく選定してしまった結果です。たぶん切った枝の場所が悪くて、そこから少しずつ枯れていっているんじゃないかな…。
このまま回復せずに枯れてしまったら、地被のブルーカーペットのみにしようかと思案中です。ローズマリーには申し訳ないことをしました。
地被:ブルーカーペット(コニファー)
日差しと風当たりが強い【Dエリア】に植えた植物は?
中木:オリーブ
地被:ブルースター(コニファー)
強い日差しと吹きさらしのエリアには、日差しや乾燥に強い植物を選んでもらいました。環境のせいもあるのか成長がゆっくりで、2種類とも3年以上経った今もまだ一度も選定していません。
中木:オリーブ
地被:ブルースター(コニファー)
道路際なので、成長が遅めの品種を選んでもらいました。
仕事や家事の合間に、ふと目にする庭の植物たち。彼らの癒しパワーって、やっぱり強力で偉大です。
それでは、ごきげんよろしく!