ごきげんいかが?NAOです。
30代半ばで建てた一軒家は、私たち夫婦のこだわりがギュッと詰まった空間です。
「3回目で初めて納得する家が建てられる」とよく言われるけれど、今のところ一度も「こうしておけばよかった…」という後悔はなし。
なぜか?
それは、できるだけ多くの情報を収集して、徹底的にシミュレーションを繰り返して(頭が本当に割れそうだった…)、設計士さんと決定事項を根気よく詰めていったから。
それにしても、理想の家づくりには、「絶対にいい住まいにする」という不断の情熱(執念)と、それなりの時間を要する(急いては事を仕損じる)ということを、しみじみ実感しました。
理想と現実に納得できる落としどころを、一つひとつ探っていく作業になるので、こだわりを持っているほど大変。なかなか大量の汗をかきました。
理想をパンパンに膨らませて妄想しているだけだから、「家づくりは、最初が一番楽しい」とよく言われるのはこのため。でも実際は、大変なこともあったけれど、総じていつもワクワクしてました。最初から最後まで、楽しかった!!!
◆ Contents ◆
理想の家を建てるまでにかかった時間
「こんな家にしたいな」と漠然と夢を見ながら情報収集を初めてから、竣工まで3年弱かかりました。
といっても、「いつまでに建てなきゃ!」という時間的制約が特になかったので、スタートしてから1年くらいは、かなりゆるゆると進めてたかな。
お尻が決まっていたら、悠長にしていた1年くらいは巻けたのかもしれません。賃貸で暮らしていたから、その分の家賃は確かにもったいなかったかも。でも、結果的にはそれでよかったと思っています。
工務店に依頼が済んで、大工さんのスケジュールを確保してしまったらもうオンスケで進行するしかない。けれども、その前だったらに納得いくまで情報収集したり、シミュレーションを繰り返したりする方が、後になって「こうしておけば良かった…」という後悔は間違いなく減らせるというのが実感です。
それぞれのフェーズにかかった大まかな時間は以下の通り。
家が完成するまでの流れ
・2014年 夏~秋:建築家探し
・2014年 秋:建築家の仮決定
・2014年 秋~冬:建築家によるプランの提案
・2014年冬:建築家の決定
・2014年冬~2016年5月:建築家との打ち合わせ、情報収集、工務店の決定、住宅ローンの検討・申し込み、地盤調査
・2016年6月:古い建物を壊して更地へ
・2016年7月:地鎮祭
・2016年7月~12月:工事(庭づくりは別)
・2016年11月:壁の一部をセルフペイント
・2016年12月:竣工・引っ越し
「どんな風に暮らしたいのか?」目的志向で要望を洗い出し
0→1で造る完全なる注文住宅にするのか、大手メーカーなどでよくあるパッケージ型の半注文住宅にするのか悩んでいる場合にも、要望を言葉で書き出してみるのは有効です。
私たちの場合、注文住宅にしようというのは早い段階で決めていたけれど、「そんなに注文事項ってあるかしら?」とも正直思っていました。
でも、洗い出して言語化してみると、出てくるでてくる。。そのとき、やっぱり注文住宅しかない、と確信しました。
そのときのメモが残っていたので、そのまま載せます。
当初の要望(家全体)
・南にテラスもしくは庭を設けたい
・気候の良い時季はリビング、ダイニング&キッチン、和室を一続きにして空間を広く楽しみたいので、各仕切りは可変性のあるものにしたい
・2階の南側にベランダ、バルコニー、中庭の多目的屋外スペースを設けたい
・持ち物一つひとつにアドレスを持たせたい(明確な片付け場所の設定)
・20年、30年先のメンテナンスコストを考えた設計と部材選びをしたい
・吹き抜けは設けたくない(掃除の手間と空調のコスト)
・掃除のしやすさと空間の洗練感を両立させたい
当初の要望(玄関&ガレージ)
・門→広めのアプローチ(ベンチを置きたい)→ドア→土間&土間収納という動線
・ビルトインにし、門・玄関・ガレージを一体化させたい
・ガレージとの行き来がスムーズな造り(車で出かけるとき、帰った時の動線がスムーズなように)
・土間収納を充実させたい(ゴルフバッグ、折り畳み自転車、スキー用品、バギー、長靴、ブーツ、靴、ガーデニンググッズ)←あるいは一部ガレージに収納
・全身が映る鏡を壁と一体化させたい(土間)
当初の要望(キッチン)
・キッチンとダイニングの仕切りは要らない
・料理する時の動線をスムーズにしたい(冷蔵庫→台→シンク→調理台→火元)
・盛り付け台は、シンク等があるスペースの向かいに別で設置したい。また、盛り付け台はダイニング側からはカウンターとしても使えるようにしたい
・カウンターに座った時、盛り付け台での手元が見えないように少し工夫したい(段差を設けるなど)
・お酒(瓶)をスマートにしまう収納が欲しい(50~60本)
・冷蔵庫は仕切りなど使うなどして、ダイニングやリビングから見えないように置きたい
・ウォークインのパントリーが欲しい(食品、飲料のほか、使用頻度の低い調理器具もしまいたい)
・ゴミ箱のアドレスは、すっきりと収めるスペースをシンク下に確保したい
・勝手口を設けて、ゴミを屋内に溜めないようにしたい
・食器および調理器具はすべて引出型収納に収めたい
・レシピ本を収納するスペースを設けたい
・食洗機とオーブン(レンジ)はキッチンと一体化させたい
・床暖房を取り入れたい
当初の要望(ダイニング)
・6~8人が使える大きなテーブルを置きたい
・床暖房を取り入れたい
・食事を取りながら、庭の緑を楽しみたい
・1Fのエアコンはスッキリと隠したい
当初の要望(リビング)
・壁は絵を楽しめるしつらえにしたい
・アイロングッズの収納を設ける(テレビを見ながらアイロンをあてることが多い)
・狭小空間の扉付きワークスペースが欲しい(クローゼットの中に簡易書斎を作るイメージ。生活感の出るパソコンやプリンター、書類を置きたい)
当初の要望(和室)
・掘りごたつが欲しい
・ゲストルームも兼ねたいので、棚と折り畳みベッドが一体化した壁を一部設けたい
・庭に面した半個室の空間にしたい
・リビングに馴染むよう、純和風よりもモダンなエッセンスがある造り、デザインにしたい
当初の要望(パウダールーム&バスルーム)
・日常生活用の洗面台と、手を洗う&身支度専用の洗面台(お客様用・トイレ使用後)は出来ることなら分けたい
・上記がもし難しい場合は、デザイン性と実用性を両立できる設計をお願いしたい。客人には、ランドリールームやバスルームに入って欲しくない
当初の要望(ガーデン)
・BBQ、駐車など多目的のアクティビティスペースにしたい
・道路に面しているので、プライベートはそこそこ確保できる工夫をしたい
当初の要望(ウォークインクローゼット)
当初の要望(ベランダ)
当初の要望(主寝室)
・出来れば、現在寝室で使っている畳を利用して、作り置きの木製ダブルベッドが欲しい
当初の要望(子供部屋)
・日当たりのよい場所に設けたい
以上、こんな感じです。
こうして改めて振り返ってみると、どの部屋に要望が集中しているか一目瞭然。自分たちのライフスタイルが透けて見えるし、何に重きを置いているのかが分かりますね。
この要望の数々は結果的にどうなったか?削ったものもたくさんあります。答え合わせも後々しようかなと思いますが、今日はここまで。
次回は、設計士さん取り込んでもらった「風水の要望」について書いてみようと思います。
それでは、ごきげんよろしく!