【ことばの処方せん】心の柔らかさを取り戻す「自分の感受性くらい、自分で守れ。ばかものよ」茨木のり子

投稿日:2018-04-03 更新日:

 

甘えていてはだめ。自分にちゃんと責任を持とう。心を心地よくふかふかにしよう。そう思わせてくれる詩

ごきげんいかが?NAOです。

ドラマ(かなり昔のトレンディードラマ)で、冷や水をピシャッと相手に浴びせかけるワンシーンってありましたよね。

相手の不届きな言葉や行動に対して、「冷静になって!」「甘えてるんじゃない!」といったメッセージ性のあるシーンです。

茨木のり子の『自分の感受性くらい』を最初に読んだとき、とっさにそんなシーンが頭に浮かんで、「目が覚める」思いがしました。大切な人が、本当にわたしのことを思って叱ってくれたような感覚、と言ったら近いかな。

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『自分の感受性くらい』/茨木のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

大人の多くは年を重ねるほど、無意識に自分の考えに固執したり、かたくなになりがちかもしれません。いわば、心がカッチカチの状態。他人や異質のものを認めたり、受け入れるしなやかさを見失っている有りさま。

残念ですが、そういう有さまを自分の中に見つけてるときってありませんか?私もよく身に覚えがあるし、この詩を読むとドキッとします。

そんな硬めのこころに、水と空気を注いでふかふかの状態にしたいとき、茨木のり子の詩『自分の感受性くらい』は効きます。

些細なことでイライラする。私ってこんなに嫉妬深かった?誰も私を理解してくれない…。

苛立ちに支配されているとき、読みたくなる詩です。心を柔らかく、強めにストレッチしてくれる感じ。深呼吸しながら唱えたら、きっと「ごきげん」を取り戻す「私」も近いかも。

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それでは、ごきげんよろしく!

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